慢性化する前の腰痛予防と対策が肝心

腰痛を引き起こしやすい職業と対策について

腰に負担がかかりやすい仕事は、腰痛を発症するリスクが大きいという難点を抱えています。代表的なものとして挙げられるのは建設作業員、引っ越しスタッフ、物流業界のドライバーなどで、これらの仕事に就くと重たいものを持ち上げることは避けられません。腰の状態には個人差があるので、重たいものを持ち上げれば確実に腰痛を発症するというわけではないものの、腰痛の発症を避けるためにもできる限り慎重に仕事に取り組みたいところです。

重たいものを持ち上げる機会が少ない仕事であっても、かがむ回数が多ければ腰痛の発症の可能性は高まります。清掃員や園芸関係の仕事などはかがむ機会が多く、腰に負担がかかりやすいので注意が必要です。
また、これらの仕事以外であっても姿勢の悪さなどが原因で腰への負担が増す場合があるので、油断してはいけません。

腰痛を予防する上で大事なのが重たいものを持ち上げたり、かがんだりする際に腰を曲げたりしないようにすることです。腰を曲げた体勢は腰により大きな負担がかかるため、腰痛を引き起こす可能性を高めてしまいます。重たいものを持ち上げたり、かがんだりする必要がある場合は、腰をまっすぐの状態に保ったうえで膝を曲げるようにするのが基本です。

また、立っている時よりも座っている時の方が腰への負担は増すので、座る時の体勢に気を配ることも欠かせません。背筋をしっかり伸ばし、椅子の浅いところではなく深いところに腰掛けるようにしましょう。